ペディキュアとトラブル

ペディキュアを楽しむためには、起こりうるトラブルについて知識を得ておき、正しいケアを行えるようにすることが大切です。

ペディキュアで足の爪を飾る前に、爪や足の状態をよく観察して、皮膚炎や全身の健康状態をチェックするようにしましょう。
白癬菌の感染による「みずむし」の状態が起こっていたら、むやみに手で触ると、手にも感染を広げてしまうことになります。
みずむしに関しては、フィットネスクラブやプールなど、裸足になる機会がある施設で、床のマットを介して感染してしまった、というケースが、確実に増えているのです。

足の爪は、手の爪に比べて伸びるスピードが遅いため、手の爪に比べて黄色っぽく、くすんだ色味に見えることがあります。しかし、あまりにも爪の色が普段と違うという場合には、全身の状態が悪くなっている可能性があります。肝臓が悪くなって黄疸が出ているとか、貧血のために爪が青白く見えるというケースもありますので、普段から自分の爪の色を、よく観察しておけば「違い」に気づくことができます。

ペディキュアを施す際に、「手のマニキュアと同じ色味が出るわけではない」ということに、注意しましょう。
手の爪と足の爪は、伸びるスピードが違いますので、色味も異なります。
そのため、手足で同じケアを行い、同じポリッシュを用いた場合でも、色味が異なって見えることがあります。サロンでプロのネイリストに施術してもらった場合でも、「手足のデザインを同じ、ということを依頼したのに、印象が違う」というクレームが生じる、というケースもあるのだそうです。

ペディキュアは、塗ってからしばらくは、つま先の完全に開いているような履物を着用するなどの注意が必要です。
手の爪に比べて、「歩く」という力のかかる動作を行う足の爪のペディキュアは、よれたり、はがれたりする可能性が高いため、施術後にも、注意が必要なのです。

ペディキュアとは?

ペディキュアというと、「足の爪にカラー・ネイルアートを施す」ということを、真っ先に思い浮かべる方が多いでしょう。
それは決して間違いではなく、一般的には「ペディキュア=足の爪を飾る」という意味の言葉として、使われることが多いのです。

ペディキュアとは、もとはラテン語で足を意味する「pedes」という単語と、英語で「手入れ、世話」を意味する「cure」という単語からできた言葉で、「足のお手入れ」という意味があります。このため、爪をかざるという意味ばかりではなく、爪の健康な発育を促すマッサージや、足の裏やかかとの角質をケアすることなども含まれます。
これらのマッサージや角質のケアは「フットケア」と呼ばれることもあります。
また、巻き爪、外反母趾などの「足のトラブル」に対するケアは、ポドロジーと言われています。

ペディキュアとして、足の爪にネイルカラー・ネイルアートを施す場合には、「トゥセパレーター」という、足の爪がかさならないように、指と指の間にはさんで広げる道具があると便利です。
この他の道具類は手の爪に施すマニキュアやネイルケアと同じような道具を使うことも可能です。
ただ、たとえば一本のオレンジウッドスティックやネイルバッファーなどを、手と足の爪に使うと、足が白癬菌に感染している場合に、手にも感染を広げてしまうといったことは、起こりうるでしょう。また、ネイルチップなどは、手と足の爪の大きさがちがいますので、それぞれ用意する必要があります。

ペディキュアは、手の爪に施すマニキュアよりも、大胆な色使いが可能です。
夏場に、グリーンやブルーなどの寒色系のカラーを施し、涼しげなサンダルを履いていると、大変おしゃれに見えます。
手の爪に、このような色を施すことは抵抗があるという方でも、仕事中は靴を履いて隠しておくことができる、などの理由から、ペディキュアには活用されている、という方も多いですよ。

ペディキュアとフットケア

ペディキュアとは本来、「足のお手入れ」という意味の言葉です。
ラテン語で足を意味する「pedes」という単語と、英語で「手入れ、世話」を意味する「cure」という言葉から、ペディキュアという言葉が生まれたのです。
このため、爪を「飾る」というだけではなく、爪の健康な発育を促すマッサージや、足の裏やかかとの角質をケアすることなども含まれます。これらのマッサージや角質のケアは「フットケア」と呼ばれることもあります。
また、巻き爪、外反母趾などの「足のトラブル」に対するケアは、ポドロジーと言われています。

足の爪を飾るペディキュアだけではなく、定期的なフットケアを行うのは、全身の健康を保つために有効です。
足の裏、かかとなどの角質を落とすことで、両足が正しい形で、体を支えることができるようになり、体の歪みが進行するのを防いだり、体の歪みを改善したりすることができます。角質というのは、何センチも蓄積するのではなく、わずか数ミリ単位の厚さなので「ケアをしなくても、たいしたことはない」と考えてしまいがちなのですが、その「わずか数ミリ」の角質を落としてみると、足の裏の感覚がすっかり異なる、という印象を受けるでしょう。

フットケアの際に、足の甲にできる「座りダコ」と呼ばれる、角質がたまってくすんだ色をしている部分を、丁寧にケアすることで、足を綺麗に見せることができます。
また、座りダコに気付いたら、左右の足を見比べ、自分の正座のし方などの、座り方の「くせ」を見なおすと良いでしょう。

ペディキュアを足の爪に施す場合には、爪の状態や、皮膚の状態をよく観察してみましょう。
タコ、魚の目などを爪切りなどを利用して、一気に取り除こうとする方がいますが、爪切りなどで周りの皮膚を傷つけるなどのトラブルも有り得ます。こうなると、余計に悪い状態にする結果を生む場合がありますので、注意してケアを行ってください。

ペディキュアの必需品 キューティクルケア用品

ペディキュアを華やかに、美しく輝かせるためには、健康な爪を作り出す必要があります。
ペディキュアを施す前の甘皮ケア・キューティクルケアは、非常に大事です。
もっとも、ほとんどの部分は手の爪と同じようにケアすれば大丈夫です。

ただし、手と足で同一の道具を使うと、たとえば足の「みずむし」が、手に感染するといった場合が、あり得ます。
その他の雑菌などにも、同じことが言えます。そのため、オレンジウッドスティックなどは、常に何本かを用意しておき、消毒もマメに行うということが、衛生上はよいと言えるでしょう。

ペディキュアの基本として、ルースキューティクルや甘皮のプッシュアップを正しく行うことが大事です。
甘皮を正しくプッシュアップすることは、余分な角質を取り除き、爪が長く綺麗に見えることにつながりますので、是非とも正しいケアを行いましょう。プッシュアップのために「メタルプッシャー」「オレンジウッドスティック」などのケア用品を使用すると良いでしょう。
キューティクルニッパーを用いて、甘皮カットをする人がいますが、甘皮カットは乾燥の原因となりますので、ご注意ください。プロの方が行う場合でも、細心の注意を払い、お客様の状態によっては甘皮カットをお断りする場合もあるのだそうです。

自己流で甘皮カットを行ったり、無理なプッシュアップを続けたりすると、爪の状態を悪くしてしまう可能性もあります。自己流の甘皮カット、プッシュアップを続けるだけではなく、ある程度の受講料を払ってでも、プロのネイリストの方が行う講習会などに参加して、指導を受けてみる価値があるのが、甘皮ケア、キューティクルケアというものです。

ペディキュア、ネイルケアに大事なのは「保湿」ですが、保湿効果が高いキューティクルクリームは、是非とも常備しておきましょう。
顔などの皮膚に、化粧水や乳液をつけて、保湿効果を得ることがあります。
爪にも、これらのローションや乳液は有効なのですが、キューティクルクリームには、爪のために蜜ロウやラノリンという成分が含まれていますので、より高い保湿効果を得ることができます。

ペディキュアの必需品 トゥセパレーターなど

ペディキュアを施す場合に、足の指同士が重なっているのは、非常に不便です。
そこで、指が重ならないように広げるための道具として「トゥセパレーター」があると便利です。
トゥセパレーターは、ドラッグストアやネイルサロンで、簡単に手に入れることができます。
また、一時的に足の指を支えるだけのものですので、あまり高級なものを選ぶ必要もないでしょう。

ペディキュアを施す間、指の間にコットンを丸めたものをはさんでおく、という方法もありますが、
すぐに滑り落ちて意外に不便ですので、慣れない人ほど、トゥセパレーターを利用するとよいでしょう。
また、左右の足でトゥセパレーターを共有、使いまわしをすると、感染症を広げることにつながる場合もあります。
これは、他の道具類でも同じことが言えますので、左右の足、手と足などで、道具類を使い分けておくとよいでしょう。

オレンジウッドスティックは、様々な用途に使えて便利です。ポリッシュオフの際には、オレンジウッドスティックの先にコットンを巻きつけ、コットンにリムーバーを染み込ませて、細かい部分のポリッシュオフを行うことができます。甘皮のプッシュアップの際にも、オレンジウッドスティックは便利です。ペディキュアにストーンやシールを用いる場合には、先のとがったオレンジウッドスティックで細かい作業を行うと、非常に便利です。

ペディキュアを施す前に、既にのっているネイルポリッシュを落とすという作業が、非常に大事になります。コットンやガーゼは、除光液・リムーバーを染み込ませて、ポリッシュオフをするために必要です。爪に直接触れるものでもありますので、清潔ということを心がけ、汚れたら取りかえるようにしましょう。

ペディキュアの必需品 トップコート・ベースコート

ぺディキュアは、美しく、正しく施されていれば、足元を華やかに演出してくれる優れものです。
ただし、汚れたり、一部分だけがはげたり、よれたりしていると、途端にだらしなく汚らしい印象に変わってしまうこともあるのです。
「美しく、正しく施されている場合に限って、足元を華やかに演出してくれる」と言いかえることもできます。
ペディキュアの初めの一歩は、ベースコートをしっかり塗ることから始まります。
足の爪は、手に比べて伸びるのが遅く、ややくすんだ色味に見えることがあります。
ポリッシュの色素が爪に沈着すると、黄色っぽいくすんだ色味に見えるようになります。
もしも、現在、色素沈着を起こして黄ばんでしまっている爪は、バッファーで削れば、元に戻ります。
しかし「黄ばんだら削ればいい」という考えはやめて、普段からベースコートを塗るように、心がけましょう。
また、ベースコートは爪に直接、触れるものとなりますので、自分の爪や皮膚に合うものを選びましょう。

ペディキュアがはげてきた場合に、その部分だけ塗り足す、という方がいます。
これは、ベースコートを塗らずにネイルポリッシュを直接、爪に乗せることになり、色素沈着の原因となります。はがれやすい部分には、ラメをのせてトップコートを塗る、数日に一回はトップコートを塗り重ねて、ペディキュアがはげないように保護する、というお手入れが有効です。

女性は特に、ストッキングやタイツなど、指先に直接あたるものを、身につける機会が多いため、ペディキュアがはげやすいです。また、長すぎるネイルや、ラインストーンを用いたアートは、ストッキングやタイツが破れる原因ともなります。
遊びに出かけるなどの理由で、裸足で過ごす分には、そのような心配は要りませんが、遊びであっても、他人の家を訪ねる場合に、ストッキング、タイツ、ソックスなどを身につけないで、裸足で他人の家に上がることは、非常に失礼にあたります。
ペディキュアを施す場合には、自分の生活スタイル、好みなどをよく考えて、カラーやアートを選びましょう。

ペディキュアの必需品 ファイリング用品

ペディキュアとは本来「足のお手入れ」という意味で、広くはフットマッサージなども含めた言葉です。
マッサージがすんで、ネイルのお手入れに入る、初めの段階として、「リムーバーでポリッシュを除去する」「爪の長さ・形を整える」ということがあります。

ペディキュアを色鮮やかに、でこぼこがないように、綺麗に仕上げるためには、それまで爪に乗せていたポリッシュ・ネイルアートを、丁寧に除去しなければなりません。
このために大事な役割を果たすのが、「リムーバー・除光液」です。リムーバーを使用することは、爪の負担になり、乾燥などの原因にもなりますので、ポリッシュオフはすばやく行うことが必要となります。

また、自分の爪や皮膚にあっていて、すばやくポリッシュを落とせる除光液を選ぶことが、爪への負担を軽くします。

ペディキュアで華やかな色をのせ、丈夫な爪を保つためには、爪の長さ・形を丁寧に整える「ファイリング」を丁寧に行うことから、はじめなければなりません。爪の長さや形を整え、爪表面のでこぼこを解消するためには、ネイルバッファー、ネイルファイル、エメリーボードといった道具を使用します。

ファイリング用品は、ドラッグストアやネイルサロンなどで、市販品として簡単に手に入れることができます。これらの道具は、「爪をごしごしと、二方向にこすらない」「一方向にのみ動かして、爪の長さ、形を整える」という使用法さえ押さえておけば、自宅で使用することも難しくありません。ニ方向に動かす使用法を続けていると、二枚爪の原因となりますので、くれぐれも注意しましょう。

ポリッシュオフ・ファイリングがすんだ爪から、バリ(爪の削りかす)を丁寧に取り除くためには、ネイルブラシやガーゼなどを用います。丁寧に汚れを取り除いた爪には、マッサージを行ったり、キューティクルクリームを塗り込んだりすると、効率よく浸透しますよ。

ペディキュアの必需品 フットケア用品

ペディキュアを施す際には、是非ともフットケアも同時に行いましょう。
爪は、皮膚の仲間です。爪によいことは、皮膚によいことでもあり、「水分補給」「保湿」「血行をよくするマッサージ」など、爪にも皮膚にもよいケア方法がいくつも、あります。

ペディキュアを施すのと同時に、フットケアを行うことは、健康な爪の発育を促します。
足の汚れ・角質を落とすことから、フットケアが始まります。セルフケアの場合には、石鹸で手を洗う程度のことを、気をつけていればいでしょうが、誰か他人のマッサージを行う場合には、消毒液を用意するなど、万全を期したほうがいいでしょう。
また、小さくとも傷口がある場合、足に痛みがある場合には、傷が治るまで、素人の手によるフットケアは控えたほうがよいでしょう。

フットケアのための「フットバス」などの商品が、多数発売されていますが、洗面器にお湯を張ることでも、効果があります。
フットケア、ネイルケアは数週間から数ヶ月、続けてみてやっと効果が実感できるというものですので、高価な品物を揃えて、時間のかかるケアを行うとなると、続かなくなってしまうおそれがあります。
「ネイルケア法」「フットマッサージ法」として紹介されている方法の、すべてを常に行わなくてもよいので、たとえば、気がついたときに行えるマッサージ法などを一つか二つ、知っておくということだけでも、非常に有効ですよ。

角質ケアを行うには、ヤスリ状の角質落としを用いる方法もありますし、ピーリングクリームを用いるという方法もあります。
ご自身の肌にあう方法はどちらかを、数度試してみてから、本格的にどちらを選ぶかを決めるとよいでしょう。
角質を落とした後の肌は、非常に乾燥しやすくなっていますので、保湿効果の高いクリーム、靴下などを用いて、保湿を図ることが大事です。
乾燥してひび割れたり、かゆくなったりすると、角質ケアの効果が半減してしまいます。

ペディキュア施術前にチェック 巻き爪・深爪

ペディキュアを施す前に、爪の状態、足の状態をチェックしましょう。

特に、足の親指に起こりやすいトラブルとして「陥入爪」があります。
「巻き爪」「さし爪」などの俗称があるようです。陥入爪は、爪のふちが、皮膚に食い込むもので、靴をはくことによって、圧迫を受けやすいため、親指の爪に起こりやすいとされています。食い込んだ部分が痛んだり、細菌に感染すると赤くはれ上がったりする症状がみられます。
また、子供の足は、成長過程にあるため、靴の必要なサイズがどんどん変わります。
子供が我慢して、小さい靴を履いていると、爪が圧迫されて陥入爪の原因となることがありますので、注意してあげてください。

陥入爪になってしまったら、皮膚科のお医者様に診ていただき、抗炎症剤の軟膏を塗ったり、圧迫を避けるなどの治療をすることになります。あまりにも症状がひどければ、爪そのものを抜いてしまって、爪母の両端を切除するといった方法をとる場合もあります。
陥入爪になるのを防ぐために、爪を短く切る人がいますが、圧迫の強い靴をそのまま履きつづけていると、逆に爪の先端が圧迫されて皮膚に食い込むことになります。

深爪は、爪を短く切りすぎる状態のことです。短く切りすぎると、血管を傷つけて出血することもあります。
また、爪には指先を保護するという目的がありますので、あまりにも短く切りすぎると、指先が乾燥して切り傷ができたりすることもあります。短い爪が、靴などにより圧迫されている状態で伸び始めると、陥入爪の原因となることもあります。

スポーツやダンス、バレエなどをしている人の足には、爪のトラブルが多いのは事実です。
これは他の人より余計に、つま先に圧力がかかるからです。このような場合は、ペディキュア・フットケアについては、独断で行わず、コーチ・トレーナーの指導を受けるようにしましょう。